青森市文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」

青森市文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」が2011年1月5日にオープンしました。当社では施設内のグラフィック設計、デザイン、施工、デジタルアーカイブシステムの設計・開発等の業務を担当しました。

1Fには大型ねぶたが展示されている「ねぶたホール」や土産品販売コーナー、レストランが整備されており観光客でにぎわいを見せています。また、2階には無料で利用できる「ねぶた歴史コーナー」や1階を望む展望台、図書コーナーがあります。「ねぶたホール」で、ねぶた師のプロフィールを紹介するグラフィックを設置、さらに同ホールに設置された「タッチねぶた」を設計し、来館者が「覗いたり、触ったり」体験できる展示物となっています。1Fへのスロープに「ねぶた下絵」(ねぶたホール展示中)を取付し、来館者に「ねぶたの魅力」を発信している。

施設2Fには、市民の生涯学習や子供たちの課外学習の場となることを目的とした、無料コーナー「ねぶたアーカイブシステム」が設置されています。この「ねぶたアーカイブシステム」には、1944年から現在までに出陣した大型ねぶた、子供ねぶた、地域ねぶたの画像・音声・映像が記録されており、年代毎、ねぶた師毎、ねぶた題材毎、地域毎などに分類されたコンテンツで検索することができるため、誰でも気軽に青森ねぶたの歴史に触れることができます。

ユーザーインターフェースにはiPhone等でおなじみの「マルチタッチシステム」を採用しています。また、電子ブック型の「青森ねぶた誌」コンテンツや、ポイントカード式の検定システム「ねぶた検定」コンテンツなど、ねぶたアーカイブには青森市民を呼び込むしかけが詰まっています。また、このシステムは常時更新可能であるため、リアルタイムで資料を追加したり、検定問題を追加・修正したりすることも可能です。青森市民の各家庭で眠っている貴重なねぶた資料が集積できる、市民を巻き込む無限の広がりを持ったアーカイブシステムとなっています。

担当業務:グラフィック設計施工/アーカイブシステム設計開発/デザインディレクション